大雪で動けなくなったときは、一酸化炭素中毒と、燃料・防寒が大きな問題になります。マフラーが雪でふさがれると、命に関わることがあります。公的機関と JAF の情報をもとに、備えの基本を整理しました。
※2026年11月3日時点の情報です。具体的な対応は、道路管理者や警察、消防の指示に従ってください。
⚠ いちばんの危険:一酸化炭素中毒
国土交通省中部地方整備局は、大雪のときに駐車帯でエンジンをかけたまま長時間止まり、マフラーが雪でふさがれて一酸化炭素中毒で亡くなった例があると注意しています。
JAF は、2021年2月に山形県で、雪に埋めた車の車内環境を調べる実験を行いました。結果は次のとおりです。
| 項目 | 結果(ガソリン車) |
|---|---|
| 実験の条件 | エアダクトとマフラー周辺が見えなくなるまで雪で埋め、内気循環・エアコン25℃設定で60分間測定 |
| 一酸化炭素(CO) | 1分24秒で警報値の50ppmに到達。開始後18〜50分で測定上限の300ppmを記録 |
| 酸素濃度 | 13分14秒で安全限界の18%に到達。35分で13.2%まで低下 |
※出典:JAFユーザーテスト「大雪による車の立ち往生~車内環境の変化~」。実験は特定の条件での結果です。
📌 JAF が示す対処は、適切な換気、エンジンの停止、周囲の除雪です。電気自動車(EV)は、60分間の実験で二酸化炭素濃度が目安を超えませんでしたが、雪に埋もれるとドアが開かなくなるおそれがあるため、こまめな除雪が必要とされています。
🛑 雪道の停止距離
国土交通省中部地方整備局の例では、時速40kmで走っているときの停止距離は、次のとおりです。
| 路面 | 停止距離(時速40km) |
|---|---|
| 乾燥路面 | 7.9m |
| 雪道 | 約21m(乾燥路面の約3倍) |
| 凍結路面 | 78.7m(乾燥路面の約10倍) |
雪道では、早めに出発し、速度を控えめにすることが大切です。
🎒 出発前の備え
- 燃料に余裕を持つ:雪道は燃費が悪くなります。渋滞でエンジンを切ると、ヒーターも効かなくなります。
- チェーンを備える:スタッドレスタイヤでも、チェーンは備えておくよう勧められています。規制の違いは冬用タイヤ規制とチェーン規制の違いで整理しています。
- 行き先の積雪を確認する:全国のアメダス観測点の積雪の深さは積雪情報NOW(全国の積雪の深さ)で見られます。
- スコップと防寒具を積む:降雪地域へ行くときは、除雪用のスコップと防寒具を車内に備えます。
- ディーゼル車は軽油の凍結に注意:寒冷地では、現地のスタンドで寒冷地仕様の軽油を給油すると安心です。
出典:国土交通省中部地方整備局 飯田国道事務所「出発前の心がけ」、JAF。
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❓ よくある質問
車が雪に埋もれたとき、エンジンをかけたままで大丈夫ですか?
マフラーが雪でふさがれると、排気ガスが車内に入り、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。JAFの実験では、ガソリン車は短時間で車内の濃度が上がりました。換気、エンジンの停止、周囲の除雪が必要です。
雪道の停止距離は、乾いた道とどれくらい違いますか?
国土交通省中部地方整備局の例では、時速40kmのとき、乾燥路面で7.9m、雪道で約21m、凍結路面で78.7mです。雪道は約3倍、凍結路面は約10倍になります。
スタッドレスタイヤなら、チェーンは不要ですか?
国土交通省中部地方整備局は、スタッドレスタイヤでもチェーンを備えておくよう勧めています。規制の違いは、別の記事で整理しています。
ディーゼル車で気をつけることはありますか?
軽油の凍結に注意が必要です。寒冷地では、現地のスタンドで寒冷地仕様の軽油を給油すると安心だとされています。